2021年度前期からLinux端末は以下のようにシステム環境が変更されました。
これまでLinux教室では利便性のため、コマンドサーチ環境変数 PATH(コマンドの検索順設定)にカレントディレクトリおよびホームディレクトリを追加してデフォルトPATHとしていました。
これは自作したシェルスクリプトやプログラムを置いたディレクトリを意識せずに実行するには便利ですが、システム内にあるコマンドと同じ名前にした場合、意図しない実行やLinux標準ではないこと、セキュリティの観点から一般的でなくなっているため、これを外すことにしました。
今後、自作したシェルスクリプトやプログラムを実行するには、そのファイルを置いたディレクトリを意識した方法でお願いいたします。
例)
従来 $ プログラム名<Enter>
↓
今後 カレントディレクトリにあるプログラムを実行するには ./ を付ける。
$ ./プログラム名<Enter>
カレントディレクトリより下にあるプログラムを実行するにはパスを追記する。
$ ./binary/プログラム名<Enter>
対象:情報処理施設113,115教室 の Linux端末 および Linux自習用サーバー
従来通りに戻したい場合はご自身でホームディレクトリに .bash_profile(または .profile)ファイルに既存のPATHより先にカレント .とホームディレクトリ ${HOME} を追記することで先に検索されるようになります。
例)
PATH=.:${HOME}:${PATH}
Linux標準コマンドや導入済ソフトウェアの起動方法はこれまで通り変わりありません。
これまでLinux教室端末のログインシェルはシステムリプレース時のユーザー資産の継承や他システムとの連携を考慮し、長年「tcsh」を採用してきましたが現在、Linuxの標準シェルは「bash」となっております。これを標準に合わすべく「bash」に変更いたします。
対象:情報処理施設113,115教室 の Linux端末 および Linux自習用サーバー
tcsh(csh)で作成したシェルスクリプトは実行方法を変更する必要があります。
- 実行時に $ tcsh コマンド名 という具合に tcsh を付ける。
(スクリプト先頭行に実行シェルの指定がない場合) - スクリプト先頭行に !#/bin/tcsh または !#/usr/bin/tcsh を追記する。
- 先に $ tcsh を実行し、tcshシェルに切り替えてから実行する。
不明点はシステム管理室2までお問い合わせください。